なぜ歴代総理は海外に兆円単位の「ばらまき」をするのか? 〜昭和の5%キックバックから進化した、霞が関の「究極の合法錬金術」〜
昔、ある新党の党首がいた。彼はもともと県知事だったが、衆議院議員になってから見違えるほどの大金持ちになったという。 地方のトップである知事よりも、一介の国会議員の方が遥かにカネが集まる。なぜか? それは、国政には「法律を作り、国家予算を動かす権限」があるからだ。
昨今、歴代の総理大臣や現職総理が、海外に数千億円、時には兆円単位の資金を気前よく支援するたびに、ネット上では「外国に税金を捨てるな!」「ばらまきだ!」と怒りの声が沸き起こる。
しかし、少し冷静になって考えてみてほしい。 彼らは決して、ただ外国にカネを「捨てている」わけではない。あれは、日本のエリート層を潤すための巨大な「合法錬金術」のスイッチなのだ。
■ 昭和の「5%キックバック」は三流の犯罪
昔の政治家は、公共事業を受注した業者から現金で5%のキックバックを裏金として受け取っていた。しかし、これは東京地検特捜部に逮捕されるリスクが伴う、極めて野蛮で三流のやり方だ。
現代の洗練されたエリート(官僚と政治家)は、そんな手錠をかけられるようなリスクは絶対に冒さない。彼らは「法律」という最強の盾を使って、リスクゼロでカネを抜くシステムを完成させた。
■ ODA(政府開発援助)という完璧なエコシステム
海外への資金援助が決まると、そのカネがそのまま外国の政府に手渡されるわけではない。必ず「日本の関連機関」という巨大なフィルターを通過する。
「計画を作る会社」を作る まず、途上国にどんなインフラが必要か調査するためのコンサルタント会社やシンクタンクに、巨額の「調査委託費」が落ちる。
「実行する機関」を作る 次に、資金を管理・配分するための巨大な独立行政法人や財団が動く。ここには莫大な「事務経費」が計上され、省庁からの天下りポストが大量に用意される。
「評価する会社」を作る 最後に、「その援助が正しく使われ、効果があったか」を事後に審査する評価機関や大学の研究室に「評価業務」が発注される。
お気づきだろうか。 身内がお金を出し、身内が計画し、身内が実行し、身内が「大成功でした」と評価する。外部の監査は一切入らない、完璧な自己完結ループである。
■ 給与という名の「クリーンな上前」
このシステムの最も芸術的な点は、裏金が一切存在しないことだ。 動いているのはすべて、法律に基づいた「正当な業務委託費」であり、天下りした元官僚たちが受け取る数千万円の「役員報酬」や「退職金」である。
税金は「国際貢献」という美しい大義名分のもとで予算化され、日本の関連団体をぐるぐると回りながら、エリートたちの給与口座へと「洗浄」されていく。ワイロではないので、誰も逮捕されない。
総理大臣が海外で巨額の支援を約束してくるのは、途上国のためではない。 この国内に張り巡らされた「関連団体のパイプ」に大量の水を流し込み、関係者全員を食わせるためなのだ。
私たちが「外国に捨てられた」と怒っている何兆円ものカネの一部は、実は形を変えて、東京の一等地にそびえ立つ立派なオフィスビルの家賃や、エリートたちの高級マンションのローン返済に充てられている。
これこそが、手錠をかけられない究極の「合法錬金術」である。
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